令和4年度 技術士第二次試験 筆記試験合格者数

2022年11月1日、令和4年度技術士第二次試験 筆記試験合格が発表されました。

令和4年度技術士第二次試験 筆記試験合格者

発表資料から集計してみました。合格者数は、21部門で2850名でした。おめでとうございます。

筆記試験合格者数概要
建設部門の合格者数が1348名で、全体の47%程度です。機械部門、電気電子部門、上下水道部門、農業部門、応用理学部門などの人数が多いと言えるでしょう。最も少ない部門は、船舶・海洋部門の3名です。
最も多い建設部門1348名の内、道路238名、河川、砂防及び海岸・海洋233名、鋼構造及びコンクリート202名が多い一方、電力土木は8名に留まりました。

受験者数が不明であるため、現時点で筆記試験の合格率は不明です。3月の発表に合わせて確認していきたいと思います。

技術士特典による合格者数の偏り
特典である「有資格者として認められているもの」や「資格試験の一部又は全部を免除されているもの」によってカバーされている部門の合格者数が多いということが言えそうです。これは、特典を受けられる部門の受験者数が多いことによるものと考えられます。

一方、建設部門の中でも、とりわけ電力土木の合格者が少ないのは、その恩恵が受けられないということがあるかもしれません。電力土木は、一部自治体の電気事業をカバーするということはありますが、電気事業のほとんどが民間会社による事業であるため、それがなければ仕事ができないという環境ではありません。技術士の価値については一目置かれるているものの、独占業務とはなっていないことが、合格者数あるいは受験者数が少ない要因ではないかと考えられます。
経済産業省が指導する形で技術士資格が活用されることになれば、状況は変わるでしょう。

筆記試験を合格された方は、口頭試験まで時間がなく大変ですが、良い結果が得られるようお祈りしています。
不合格となった方は、残念な結果となりました。気持ちを切り替えて先に進むことになると思います。
年度末の忙しさが増す中で、次年度初めの4月には申し込みが始まります。年末年始、あるいは、業務の合間を計画的に狙い、業務経歴を整理し、来年の口頭試験を受けるつもりで準備するとよいかもしれません。

総合技術監理部門を除く各部門の合格者数

総合技術監理部門の合格者数

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技術士 建設部門

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