虫を食べる未来

以下専門外ですが、私見です。

コメの価格が10kgで9000円ぐらい。
2年前は、業スーで3000円ちょっとだったから、約3倍になったみたい。
高い!と思うけど、生産者・農家の収入になるならそれはそれでよい事なのでしょう。
買占めしているバカがいるらしいけど、それも先物が始まった影響だと考えると政府の予測が間違ったということなのかもしれない。
価格の安定化を祈ってのことだったのにね。

ごはん1杯が約0.75合(大盛り!)(米112.5g(乾燥))なので、約102円/杯ということになる。
ニュースでは、価格を理由にうどんやパスタなどに代える人もいるのだとか。
うどん一玉だと約40円ぐらい、パスタだと約30円~60円ぐらい。
納得の価格。
その内もう一度値上げするでしょう。
でも、ご飯美味しいですよね~。笑

さて、コメの代用としてではありませんが、ひと時話題になった虫を食べよう!キャンペーンを思い出しました。
コオロギですね。
もし、エビチリの代わりにコオロギのチリソース和えが食卓に並んだら、きっと食べられないでことしょう。
けど、粉末状のものなら話は別です。
昨今の物価高で、プロテインも値上がりしました。
プロテインを望む人は、より多くのタンパク質を欲しており、少しでも多くのプロテインを望む人は、高たんぱく質なコオロギの粉が入ったプロテインを歓迎するかもしれません。
価格にもよりますが、普通のプロテインよりも安い場合があるので、なくはない話です。
筋トレで破壊した筋繊維の効率的な超超回復!のためには、惜しまない人も少なくはありません。
プロテインバーもあるようですし。

ジムに通う人は健康志向の人が多く、訴求するポイントが明確になれば、一般でのコオロギ食よりは普及し易いのだと思います。
そもそも、コオロギ食を推進したかったのは、
①たんぱく源の確保、
②育成コストが安い、
③(二酸化炭素ガー)、
④何かしらたんぱく源が失われた場合のもう一つの道を用意しておくという事などなど、
だったと思います。

④「もう一つの道を用意」について
もしもう一つの道と言う事であれば、とにかく生産に係る流通を確保しなければなりません。
何かの拍子にたんぱく源となる食材が減少し、はいコオロギ!と言っても即供給というのは無理です。
流通の確保、サプライチェーンの構築が必要です。
設備の投資も、それがマネタイズされないものであれば、長続きしないでしょう。
人間相手だと、前述の通り見た目に気を付けた健康食品に需要があるかもです。
養殖、家畜の餌用という用途もあるでしょう。
とにかく、お金に換えるサイクルを確保し、設備の拡充、流通経路の確立が待たれます。
また流通の過程でいろいろな問題が出てくると思うので、それをあぶりだすことも必要でしょう。

コメの話から始まりましたが、こうしたことを契機に、慎重にはなりますが、リスクヘッジでいろいろ手を出してみるのも良いかもしれません。

話はそれますが、人の働きかけ次第では、高級グリヨン(仏・コオロギ)料理が三ツ星レストランに並ぶ日もそう遠くないかもしれませんね。
キャビアやトリュフみたいに。
キャビアもトリュフも昔は高級食材ではありませんでした。(だそうです)

さて、この虫の問題について、令和4年度に、技術士第二次試験 農業部門 農業・食品 Ⅲ-2 で出題されました。
字数は無視で、解答したものを置いておきます。
重ねて申し上げますが、専門外ですのであしからず。

問題Ⅲ-2

日本技術士会

(1)課題

昆虫食の社会実装を進めるにあたり、以下の3つの課題を抽出する。
① 生産技術の課題(生産・加工技術の観点)
課題内容:
昆虫の大量生産は従来の畜産とは異なる技術的課題を含む。
育成環境の最適化: 昆虫の成長には温度・湿度・餌の管理が必要であり、安定的な供給を確保するための効率的な管理システムが求められる。
自動化・省力化技術の確立: 人手をかけずに昆虫の飼育、収穫、加工を行うための自動化技術が不足している。
食品加工技術の開発: 昆虫はそのままでは食用に適さないため、粉末化、ペースト化などの加工技術を確立し、味や食感の改良を進める必要がある。
② 消費者受容性の課題(社会・文化の観点)
課題内容:
昆虫食に対する心理的抵抗感が強く、消費者の受容性が低い。
視覚的・心理的抵抗の克服: そのままの形では受け入れにくいため、形状や風味を工夫し、既存の食品と違和感なく融合する製品開発が必要。
情報提供とマーケティング: 栄養価の高さや環境負荷の低さを消費者に理解してもらうための適切な情報発信が求められる。
法制度の整備: 安全基準の明確化と食品表示ルールの整備を進め、消費者が安心して選択できる環境を構築する必要がある。
③ 食品安全・衛生管理の課題(品質管理・リスク管理の観点)
課題内容:
昆虫は従来の食品と異なるため、新たな食品安全基準の確立が必要。
衛生管理の確立: 昆虫は病原菌や寄生虫を媒介する可能性があるため、適切な管理・処理方法を確立する必要がある。
アレルギーリスクの評価: 甲殻類アレルギーと交差反応を示す可能性があり、消費者への適切な表示とリスク評価が不可欠。
規格基準の制定: 品質のばらつきを抑えるために、昆虫の種類・飼育方法・加工方法などについて統一的な基準を策定する必要がある。
このように、昆虫食の社会実装には、生産技術、消費者受容性、食品安全の観点から多面的な課題が存在し、それぞれの課題を解決するために技術者としての取り組みが求められる。

(2)最も重要と考える課題、解決策複数

最も重要な課題:
「② 消費者受容性の課題(社会・文化の観点)」

理由:
昆虫食の普及には生産技術や食品安全の課題も重要だが、消費者が受け入れなければ市場が拡大せず、技術的な進展や産業化も進みにくい。
特に、日本を含む多くの国では昆虫食に対する心理的抵抗感が強いため、消費者の受容性を高めることが社会実装の鍵となる。

解決策
昆虫食の消費者受容性を高めるために、以下の4つの解決策を示す。

① 加工技術の工夫による抵抗感の低減
粉末化・抽出技術の活用
昆虫の形が見えないように、粉末化・ペースト化・タンパク質抽出を行い、小麦粉や大豆ミートのように既存食品に混ぜることで、心理的抵抗感を減らす。
既存食品との融合
昆虫タンパク質をパン、パスタ、プロテインバーなどに加工し、馴染みのある形で提供することで、抵抗感を和らげる。
② マーケティング戦略の強化
ターゲット層を明確化
環境意識の高い層や健康志向の消費者(例:アスリート、ダイエット志向者)をターゲットに、昆虫タンパクの栄養価の高さを訴求する。
著名人・インフルエンサーの活用
昆虫食を取り入れるスポーツ選手や有名シェフを活用し、ポジティブなイメージを広める。
ストーリーテリングの活用
「昆虫食は未来のサステナブルフード」「高タンパク・低脂肪でヘルシー」といったストーリーを伝え、社会的意義を強調する。
③ 法制度・表示基準の整備
食品表示の明確化
アレルギーリスクや安全性を保証するラベルを明確にし、消費者が安心して購入できる環境を整備する。
政府・自治体による認証制度の導入
昆虫食の品質や安全基準を満たした製品に対し、政府が「エコ食品」「次世代タンパク質食品」などの認証を付与することで、信頼性を向上させる。
④ 学校教育・公共機関での普及促進
学校給食や防災食への導入
昆虫食を学校給食の一部として導入し、若年層に親しんでもらうことで、世代を超えた受容性向上を図る。また、防災用食品として公的機関が備蓄することで、認知度を高める。
試食イベント・フェスの開催
昆虫食フェスや試食イベントを開催し、実際に食べる機会を増やすことで抵抗感を軽減する。

(3)二次リスクと解決策

昆虫食の消費者受容性を向上させるための
4つの解決策
 ①加工技術の工夫
 ②マーケティング戦略の強化
 ③法制度・表示基準の整備
 ④学校教育・公共機関での普及促進
を実行した場合でも、以下のようなリスクが生じる可能性がある。
それぞれのリスクとその対策を専門技術の観点から示す。

① 加工技術の工夫によるリスクと対策
リスク1: アレルギーリスクの顕在化
内容: 甲殻類アレルギーを持つ人は昆虫食にもアレルギー反応を示す可能性がある。
加工食品に昆虫タンパクを混ぜることで、知らずに摂取し、健康被害を引き起こすリスクがある。
対策:
・明確な食品表示の義務化(例:「昆虫由来タンパク含有」の表示)
・事前のアレルゲン検査を義務付け、甲殻類アレルギーの人への注意喚起
・低アレルギー性の昆虫種の開発(遺伝子編集技術を活用)

リスク2: 栄養価の変動
内容: 昆虫の種類や育成環境によって栄養価にばらつきが生じる可能性がある。
特に粉末化や加工時に栄養素が失われるリスクがある。
対策:
・育成環境(餌・温度・湿度)の最適化と標準化
・品種改良や人工飼料の開発による栄養価の安定化
・加工プロセスでの栄養損失を抑える技術開発(低温乾燥、凍結粉砕など)

② マーケティング戦略の強化によるリスクと対策
リスク3: 一部の消費者層の拒絶反応
内容: 昆虫食のマーケティングを強化することで、既存の消費者が「押し付けられている」と感じ、逆に拒絶感を強める可能性がある。
対策:
・選択の自由を尊重し、昆虫食を「代替食品」として位置づける(強制的な導入を避ける)
・既存の食文化と融合した商品開発(例えば、伝統的な発酵食品と組み合わせる)
・SNSなどを活用し、消費者の自主的な興味を引くストーリーテリングを行う

リスク4: 一過性のブームで終わる
内容: 一時的な話題にはなるが、持続的な市場形成につながらず、昆虫食が定着しないリスクがある。
対策:
・定期的なプロモーション(イベント・レシピ開発)による継続的な関心喚起
・既存の大手食品メーカーとの連携により、長期的な市場開拓を進める
・学術研究機関と協力し、科学的根拠に基づいた健康効果を証明する

③ 法制度・表示基準の整備によるリスクと対策
リスク5: 規制が厳しくなりすぎて市場成長を阻害
内容: 過度に厳格な安全基準が設けられると、新規参入が難しくなり、昆虫食の普及が停滞する可能性がある。
対策:
・安全基準を国際的なガイドライン(FAO, WHO)と整合させ、過度な規制を避ける
・スタートアップ企業が参入しやすい認証制度の設計(段階的な適用を検討)
・規制機関と業界団体が連携し、バランスの取れたルール作りを推進

リスク6: 違法な昆虫食の流通
内容: 公式なルールが確立する前に、規制外の昆虫食が市場に出回ることで、安全性の低い製品が消費者に流通する可能性がある。
対策:
・事前の法整備と啓発活動(食品業界への周知)
・検疫・食品安全監視の強化(違法取引の取り締まり)
・安全な流通経路を確保するための認証マーク制度の導入

④ 学校教育・公共機関での普及促進によるリスクと対策
リスク7: 子どもや保護者の反発
内容: 学校給食に昆虫食を導入した場合、一部の保護者から強い反発が出る可能性がある。
対策:
・給食への導入は段階的に行い、希望者のみの提供から始める
・栄養価や安全性について保護者向けの説明会を実施
・昆虫食が馴染みのある食品(例えば、ソイミートやプロテイン食品)と同じく健康食品の一種であることを周知

リスク8: 公共機関での調達・備蓄が進まない
内容: 官公庁や自治体が昆虫食を備蓄する場合、政策決定に時間がかかり、普及が遅れる可能性がある。
対策:
・昆虫食の備蓄が「防災食」としての有用性を持つことを強調し、災害時の食料確保の観点から導入を進める。
・自治体と企業の共同プロジェクトを立ち上げ、モデルケースを作る。
・既存の保存食品と組み合わせた形で導入し、徐々に割合を増やす。

まとめ
昆虫食の社会実装には多くの解決策があるが、それぞれにリスクが伴う。
加工技術の面ではアレルギーや栄養価の変動、マーケティングでは拒絶感や一過性の流行、法制度では規制の過剰化や違法流通、学校や公共機関では反発や調達の遅れといった課題がある。
これらに対し、科学的なデータの活用、段階的な普及戦略、法整備のバランス調整など、慎重かつ総合的なアプローチが求められる。

以上!

追記
規制が緩いと、たぶん、古いビルなどが買い取られて、一室がプラント化するような気がする。

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